アーバンライフ
都市生活クリエータブログ

5つの「いき・る」−「生き・る、粋・る、意気・る、活き・る、遺棄・る」(安部雍子)

安部雍子(Abe Yoko)/マーケティング コンセプター

上記5つの「いき・る」のすべては、ヒトの暮らしの中にある。大きな家、外観の素敵な洋風モダンの家、坂の上の家、広い庭のある家、繁華街にそびえ立つ摩天楼の最上階・・確かにそれぞれに魅力的ではある。しかしそのことが、すべてのヒトにとって住みやすく、快適、という訳ではない。実は、住まいについては、絶対的な価値などというものはない、と思った方が正解なのではないだろうか?その生きてきた生活の背景、家族のありよう、年齢、性別、職業、知性、生まれ持ったセンスなどで、その選択が変わる。その選択とは、どのようなものなのであろうか?従来平均値でしか見てこられなかった「住まい」というものについて、改めて「暮らし」をベースに考え直し、加えて、20年経ったら上もの価値ゼロという従来の不動産の考え方に新たな視点を当ててみたい。

街のオモテとウラ−「美的」と「馴染む」事との間にあるものとは?

2006年11月14日

先日、さるデザイン会社主催で「マイナス・デザイン」というテーマのフォーラムが開催された。
「マイナス・デザイン」とは、美しさを阻害するもの、というほどの意味であるらしい。
そこで登壇した諸先生方は、おおむね30歳代〜4~50歳代の若手(?)建築家、デザイナー、評論家諸君(勿論全部が男性、という意味である)であったのだが、そこで論じられたのは先ず「街の景観」についてである。

「南北に風が抜ける」−ということ

2006年10月31日

いつも不思議に思うのだが、ある日突然それまでの建築物が取り壊され、空き地だった所に新しい建物が出来ると、「ハテ、ここは以前何が在ったところだっけ?」と、考えてしまう。歳の所為で忘れっぽくなってしまったのかも知れないが、周りに聞いても「???」と、たいていは確かな答えが返ってこないことが多いところを見ると、あながち歳のせいとばかりは言えないように思う。

雨降りと歩行者用のミチ

2006年10月23日

降れば土砂降り、照れば砂漠、と、このごろは人間様の我が儘のおかげで、どうやら気候まで変わってしまったらしい。亜熱帯の日本、そのドブの中には熱帯の生物・猛毒のサソリが住み着き、台風、大雨、大雪、火山の噴火、大地震、津波・・と、次々に起こる天変地異。そのせいか、人里にまで熊や猿やらが出没して餌を漁って居るとかで、富山の田舎に住む私の妹の家では、玄関で熊に出会った、と大騒ぎである。

クリークのある町の風景から

2006年10月17日

島田洋七の随筆「がばいばあちゃん」をお読みになった方なら、きっと同感して頂けるのではないかと思うのだが、先日来、私の周辺では「がばいばあちゃん」が、本、映画ともえらい人気を博していた。「がばい」とは佐賀弁で、「すごい」と言う意味の方言である。これが名古屋弁なら「どえりゃー」とでもなるのだろうし、比較的馴染みやすい言葉で言えば「肝っ玉ばあちゃん」ということにでもなろうか。

高層マンションの 最上階で起こったこと

2006年10月10日

最近は何処を見てもニョキニョキとそびえ立つ、塔のような建物がやたらに増えている。
まあ、他国に比べて土地代の高い我が国であるから、都市の有効利用という観点から見ればそれが当然、ということになるのだろうが、いつも不思議に思うのは、テッペンに近づけば近づくほど売値が高くなる、と言うことである。夜景はともかく、昼間の東京の景色などさほど魅力的だとは思えないのだが。まあ、富士山のテッペンに登りたい!という気持ちと余り変わらないのであろう。きっと、世界を征服したような気分になりたいのであろう、と考えて、納得するしかない。

ペットと生きる

2006年09月29日

どうも最近は、いわゆるファッション商品の売れ行きに翳りが出てきているのだ、と聞く。 奥様方のワードローブは既に「満員御礼」状態で、買っても収納場所にも困る、といい、今や関心はなんと言ってもペット、特にブランド・ワンコやニャンコの方を向いているのだとか。 私などは、いつも道端で哀れな鳴き声を上げている捨て猫を見るに忍びず、子供時代から今日まで、既に歴代10代目くらいの拾い猫と暮らしている始末で、残念ながらこうしたブランド物のワン・ニャン達とは全く縁がないのであるが。

「芦屋の家」 と 老後の生活

2006年09月21日

関西の高級住宅地、といえば、先ず「芦屋」と言う名前が挙がってくる。


私は関東人間、東京生まれの東京育ちであるし、建築の専門家でもないから余り知識はないのだが、関西で大きくお店を張っていた商人、特に繊維問屋などでは、間口は意外に狭く、しかし奥に異常に長い。だから採光が悪く、それをカバーするために真ん中に庭を持ってくるという形が多い。 本当かどうか定かではないのだけれど、日光の取り入れが少なく、また細かい繊維を否応無く吸い込むため結核を患う人が多く、そうした大阪商人の別荘地として開発されたのが芦屋である、と、かつて大店のボンボンだったひとから聞いたことがある。

子供部屋は何故「治外法権の場」になってしまったのか?

2006年09月12日

親を殺すために、家に火を放つ・・・・・・いきなり厭な話で恐縮だが、最近、子供達の信じられないような犯罪を耳にする事が多くなった。しかも、こうした事件を起こした子供は、アッケラカンと、「人生をリセットしたかった」などと言うのである。こうした子供達を育てた環境とは、一体どういうものなのであろう?

安部雍子 プロフィール

2006年09月05日

■プロフェッショナル分野
ソフトなマーケティング・リサーチとその展開、プランニングから実施まで

■プロフィール
安部 雍子(あべ ようこ)、安心の安、部屋の部、抱擁の擁の手扁なし。安心の部屋で手のない抱擁の雍子、とお覚え下さい。

私はいわゆる狭義のクリエーターではありませんが、広義ではクリエーターのジャンルに入るマーケティング・コンセプターとして仕事をしてきました。大学では、政治経済を専攻、しかし、政治評論家でもなければ経済評論家でもありません。戦後から今日までの日本の成長と停滞を、「ヒトの暮らしとその変化」という視点で、静かに見つめてきました。そして多分一生、見つめ続けていくのでしょう。

マーケターという存在は、いわばビジネスの黒子、余り声高にものを言ったり、存在を主張したりするものではない、と自らを戒め、今日に至りました。著作は数点ありますが、多分殆どが絶版になっているのだろうと思います。

新しく2点の出版を予定していますが、本年(2006年)中に書店に並ぶかどうか、その辺はまだ見えていません。その節はお知らせしますので、気が向いたらお買い上げ下さい。

1.「ごろにゃん語録−ひなたぼっこ猫とホンワカ姐御の浮き世談義」 
2.「インタビューイングの理論と実際」 こちらは古本になったら価値が出るはずです。

■ホームページ
(株)くれいん館(ハウス)・人間行動研究所
http://www6.plala.or.jp/cranehouse/