伝統と文化
都市生活クリエータブログ

東京の坂道逍遥(井手のり子)

井手のり子(Ide Noriko)/東京地縁社会史研究所 理事 研究員

東京に点在する1000近くの名前をもつ「坂」。江戸の頃に名付けられたものも多く、以来、往来する人々を見続け、今も変わらずそこに佇んでいます。それぞれの坂の背景には時間とともに幾重にも塗り込められた文化が息づいています。そうした共有の文化遺産である「坂」が語り継ぐ歴史、文化を東京の地形の襞に入り込んで、足裏に起伏を感じながら一味違ったお散歩をご紹介します。

「幽霊坂」!

2007年08月13日

暑くなって、紙上「坂歩き」とは言え、ちょっと億劫になってきました。
この時期はあまりオススメできることではありません。
我々「坂の会」でも7.8月は休会としています。
今回は「御殿」にご案内を予告していたのですが、ちょっとお預けとさせていただきます。

そこで、この時期にふさわしい「坂」をご紹介しておきましょう。
少しは涼しくなれますでしょうか?
「幽霊坂」!
070813saka001.bmp 千代田区 幽霊坂

坂巡りから見えるものは(2)・・ 極楽?

2007年07月18日

千川通りから小石川5丁目、竹早公園の南側に上がるのが団平坂である。
あらっ、図書館の前に 坂の標識があるわ。

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団平という米つきを商売とする人が住んでいたんですって
それってお餅屋さん? 
落語にあるじゃない、舂米(ツキマイ)ってのは、玄米をお客の注文に応じて精白して売る町の米屋よ
するって〜と、重いお米を担いでここを上り下りしていたのね〜

「坂巡り」から見えるものは・・

2007年06月25日

 うっとおしい梅雨の始まりです。外出も億劫になる時期ですが、紫陽花の見所スポットは別ですね。雨とは言え、大勢の人が傘の花を咲かせての行列となります。紫陽花の名所は数知れずですが 都心では屈指の「あじさい祭り」の行われている白山神社。先日、この近くの薬師坂をゴールにしての「坂巡り散策」が行われました。

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「S坂」〜「D坂」文豪出没!

2007年05月09日

 風薫る五月。無彩色だった街の通りも「さつき」や「つつじ」が彩りを添え、華やかになってきました。都心にある「つつじの名所」といえば根津神社。今回は花を愛でてからちょっとその周りを歩いてみませんか?この近くにある「坂」を巡ると、あの文豪と呼ばれた方々や、小説の主人公達がふっと現れるような・・。足を延ばして「出会い」を楽しんでみてください。
 「つつじ」の根津神社

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「桜の坂」競艶

2007年03月27日

いよいよ東京もさくら色に染まるシーズンとなりました。
お花見スポットもたくさんありますが、いつもと違ったお花見に「桜の坂」はいかがでしょう?今回は「桜の坂」をいくつかご紹介しましょう。

  君よずっと幸せに 風にそっと歌うよ
  愛は今も愛のままで 揺れる木漏れ日 
  薫る桜坂 悲しみに似た薄紅色
  
福山雅冶さんの『桜坂』で一躍「坂」でのスターとなったのは沼部の「桜坂」です。
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「梅」の坂

2007年03月09日

 今年の東京は初雪も見ないままに春の嵐が吹きぬけて、このまま春本番にはいるのでしょうか?例年にない暖かさで開花も早く、梅の花も散り始めてはいますが、「梅」に因む坂をいくつかご紹介しましょう。

拝啓「神楽坂」様

2007年02月15日

トントントン、ヨッコラショ!っと、階段を上りきり地上へ。
飯田橋B3の出口から私の「神楽坂」は始まる。そこにはいつもペコちゃんが待っていてくれる。しかし、今は様子が違っている。ペコちゃんの姿が無い。不二家の一件のとばっちりを受けて、閉じられている店の張り紙が痛々しく思える。
 今、「神楽坂」が東京から全国区へといろいろなことで賑やかに発信されている。
メディアが一番有名な「坂」に押し上げている。
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「開運坂」の御利益?

2007年01月24日

今年の初詣はどちらに行かれたのでしょう?
毎年参拝客が何万人という神社では人、人、人で境内は埋まり、やっと自分の番が来るとこれほどのお賽銭では神様のお目に止まるかどうか、まして御利益をいただくにもこの人数分の一、今年もそうそう大きなお願いはおこがましいかなと神社を後にします。

「美しい国」への坂

2006年12月12日

東京には名前の付けられた坂が1000近くあるのに、そのほとんどは知られていないんです。
だいたいの人は「へ〜、そんなに?」と驚く。地方から出て来た若い人達は特にそう。
最近タモリさんが坂の本を出版されたのでかなり知られることとなりましたが、彼らは「なんてったって東京は関東平野の真っ只中、学校で習った地図だって緑一色だったはず。そんな凸凹はあるはずないじゃん!」と思っているんですから。

「富士見坂」とダイヤモンド

2006年11月21日

このところ晴天で、澄み切った青い空も夕景の美しさも素晴らしい。
この秋空をバックに映える富士山も、カレンダーの写真にしたいような姿を見せてくれる。「今日は富士山が綺麗ね〜」と開口一番、朝の挨拶の定番。

この富士山とダイヤモンドとの組み合わせがある。「ダイヤモンド富士」をご存知の方も多いだろうが、「それって、カラット数も大きさも凄い!ってこと?」と尋ねる友人がいたが、そうではなく、富士山と太陽が重なって沈む時に陽光がダイヤモンドのような輝きを放つ様をこのように表現したものなのだ。ということで、この「ダイヤモンド富士」の見える日はその瞬間を見届けようとたくさんの人がその場に詰め掛けることになるのだが、毎年最も盛り上がる場所が日暮里の「富士見坂」。

井手のり子 プロフィール

2006年11月10日

■プロフェッショナル分野ide_o_061110.jpg
地縁社会史研究所 理事 研究員 
コーディネーター(坂をルートにした街歩き・講座)

■プロフィール
ふとしたきっかけで東京に名前のある坂が多くあることに気づき、趣味としての坂道散策を始める。この貴重な共有遺産としての「坂文化」を普及すべく同好の士を募り「坂の会」を結成。Web上の情報フォーラム「坂学会」を立ち上げ、それぞれ事務局長を務める。
「坂」に関しての各分野でのオーソリティの方々との人脈を得、生涯学習講座、文化講座等のコーディネート、企画 運営等に携わる。また「東京の坂リスト」「坂出典年表」をまとめる。

■ホームページ
坂学会
http://www.sakagakkai.org/


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