住まいとインテリアデザイン
都市生活クリエータブログ

家具デザイナーのつぶやき(瀬戸昇)

瀬戸昇(Seto Noboru)/デザイナー(インテリア、家具)

生活や旅行の時に、デザイナーとしてインテリアを見て、家具を見て、建物を見て思うことがあります。そのつぶやきを書いてみます。

デザインてなに?アートと一緒にしていませんか?

2006年10月11日

秋に毎年行われる東京デザイナーズウィーク。今年も神宮外苑で行われます。イベントとしてプロ展、学生展が行われます。学生展には今年も600人近い参加があります。作品のレベルを上げる意味で今年から審査でレベルに達していない作品は落とす事になりました。600近い作品を写真だけで見るのも時間がかかりますが、見れば見るほど、気持ちが落ち込んできました。

ボランティアで引き受けたのですが、忙しいのにこんなにくだらないものを見せられたら、、、。今のデザイン学校の生徒はデザインという事をどう思ってデザインをしているのでしょうか?デザインをアート/自己満足と勘違いしている学生の多い事!面白ければいいんじゃない的なもの、イージーに簡単に作った作品の多さにげんなりしました。世の中にある雑誌に取り上げられている製品も、面白い形やとんがった製品ばかり、これじゃ学生達も勘違いしてしまいますよね。また、最近のデザインイベントでは、インスタレーションと称してパフォーマンス的な作品が多くなっています。

インスタレーションは空間全体を作品とする手法で、単品の作品はインスタレーションとは言いません。
見せ方だけで奇をてらったものが多く、アーティスト気取りで作っている作品が多すぎます。デザインとは人が求めるものを具体的に形にし、それを受け入れられるかです。自己よがりの形はアートと呼べてもデザインにはなりえません。

学校の先生も、もう少ししっかり教えてくださいね。少し、日本のデザインの将来が心配になりました。
今の学生はお金持ちになって、デザインだけ考えてプロに作品製作を依頼する事が多くなっており、卒業制作にもそういった作品が多く見られます。製作する場所がないのかもしれませんが、私自身はデザイナーは作りも勉強すべきとの考えから、製品の出来で判断するのではなく、デザイン自体と自分自身で製作した作品を評価してあげたいのです。

東京デザイナーズウィークの学生展の作品の中には真摯にデザインに取り組んでいる作品も多くありました。
会場に行かれたら、形の面白さだけに目を奪われないで、テーマ、出展概要に沿っているか、使えるかなども踏まえて見てあげてください。

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