

ファッション情報・企画室「コルクルーム」のティーチイン
文化交流の形(2/3)
一昨年、EU文化連でルクセンブルクに行ってきました。その時 も、ベルギーのダンスの学校で、10人程の子供達に着物を着せました。これが大変で、最後はジャンケンで決めましたが、それだけ、海外では日本の着物は魅力的なのです。特に帯の結び方は、華やかなものからスタンダードなものまであるので、それぞれに違う結び方をすることが、喜ばれる事の一つでした。最後は、交流が終り、脱ごうと言っても聞かないくらいでした。イベント交流の様子を見て、日本の着物への興味が大変大きい事が分かりました。
2001年のネパールでの交流の『天空』という国際文化交流ファッションショーは、全て手作りで、衣装も私の作品です。関わった人達は全て素人です。ですが、素人でもここまで出来るという事を、私は知り、証明する事が出来たのです。素人でも様々なことにこだわり、レベルの高い事をしている方は多くいるのです。モデルも条件はアマチュアであることです。そのかわり、レッスンは半年間プロが指導します。皆、とても前向きで、プロと違う事は、一つの仕事だけをするのではなく、一体感を持って、他のモデルのフィッティングや荷物運び、スタッフとしての仕事をこなしていきます。現社会で、この様な共同作業はあるようで見かけませんよね。特に、一つのテーマの元に様々な人が集まって共同作業ができることは、とても良い事だと思います。
そんな意味でも、私はこれを続けていこうと思っています。また、アマチュア以外にも関わりたいと言う、プロのミュージシャンやダンサーがいます。モデルはアマチュアでも可能ですが、音楽はそうはいきません。運良く、とても能力のある、アーティストが集まってくれました。自分探しのためにも、違った活動をしたいと考える人が集まってくるのです。この世の中には、ノーギャラで仕事を引き受 け、活動してくれる人達がいるのです。このような試みがもっと広がれば、モノづくりをしている人達にとっては、良い経験になり、良い出会いがあり、楽しいのではないかと私は思います。また、人間は どんな人でも、いろんな能力を持っているのだと実感します。
出来ない、と思う事でもやってみなければ分からない、逆に、出来る、と思っていた事でも、本当にできているのか?と感じる事も大事です。常に自分を試す事を、いろんなレベルでやってみることです。それには時間を惜しまず、垣根を作らず、変な先入観を持たないことが大切です。この時に出てくるエネルギーは本当にキラキラしていて、お金には代えられません。
日本の文化において外せない、十二単があります。特にネパールは王国なので、ロイヤルファミリーが着る伝統的なドレスがあり、普段見る事のできないこれらの物を互いに持ち寄り、紹介しあうのです。文化交流をするのには、国レベルで行ない、国を代表していると言う意識がなければいけません。私の証明の一つは、アマチュアでもそれをする事は可能だということです。催し物があっても、一般の人々が見る事が出来なければ意味がありません。アジアの情勢もどんどん変わりつつあり、かなりの速度で進んでいるのではないでしょうか。
例えば、ネパールには小学生からのモデル養成所があったり、デザイナー学院あったり、そこの講師がヨーロッパや欧米から来ている事が挙げられます。但し、教材は良いとは言え ず、10数年前のモード誌を使っていることもあります。生徒達は、とても熱心です。1クラス30人程ですが、インド人が学長の学校に講演に行った時には、学生の目は真剣そのもので、写真を見せると、絵を描いてノートにとっていました。彼等の半分以上は、卒業後アメリカやイギリスに留学をする様です。中には日本に来たいと言っている学生もいました。
(続く)
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