

ファッション情報・企画室「コルクルーム」のティーチイン
2008年の抱負/ティーチ・イン報告etc
☆2008年の抱負☆
●松尾 武幸氏 ファッションビジネス総合研究所 代表取締役
健康の回復。そして、何が出来るかの模索。
一歩ずつ前へ。
●織田 晃氏 ファッションジャーナリスト
『偽』ばかりだった昨1年。今年は嘘をつかない1年にします。
隣で相方が「それ嘘でしょ」と言っています。ゴメンナサイ
●小野 節子さん ?エイム 代表取締役
ニット婦人服での国内生産の生き残りをかけ、着実に経営した
いと思います。
●長濱 輝也氏 セツ・モードセミナー
在学中のセツのセツ展でせめて入賞したい。
コントラスト再チャレンジしたい!
●松崎 雅則氏
愛をください。地球のために!!
そのための行動を!!
●横山 泰明氏 日本繊維新聞
タメ口で書く。(連載)
●大谷 寛子さん セツ・モードセミナー
12年のはじまりとしてがんばる。
●坂部 三樹郎氏
一歩ずつ着実にブランドとして成長していきたいです。
●サハラさん FALSE
みんなハッピー!!
●篠崎 友亮氏
人と人とのつながりを大切にする。?
●玉井 健太郎氏 ?リトゥンアフターワーズ
こびず、ぶれず、クリエーションに専念したいです。
●深浦 明重氏 ?リトゥンアフターワーズ
Web業界とファッション業界の両方に従事する者として、
Webとファッションにある新しい文化とか未来を考えてい
きたいです。
●河内 愛子さん 伊勢丹/IFI
?係長昇格試験に受かるぞー!!
?ファッションをもっと好きになって、感性をみがきたい。
?お友達をたくさん作る。
?来年のコルクルームクリスマス会に来るぞー!
市三先生よろしくお願いいたします。
●宮川 直子さん 女子美術大学
人に優しく、明るく、楽しく。
●石上 理彩子さん 女子美術大学
アクションをおこさなければ、リアクションはかえってこない…
失敗がこわくて、色々進めない時があるけど、やらないで後悔す
るより、やって後悔しようと思います。
前進あるのみ!!
●青木 明子さん 女子美術大学
ライバルは自分。
自分にとっての「ファッション」の定義をみつけて、
突き進みたい。
悲しみの為に楽しむことを忘れない。
●奈須野 沙紀さん 実践女子大学
4月から社会人になります。販売員として働くので、接客の力を
つけていきたいです。
ですが、やはり服づくりに興味があるので、勉強したり作ったり
していきたいです。
常に向上心を持って2008年頑張ります。
●柴崎 安里さん 文京学院大学
販売員として一人前になる。服の知識を身に付けて、企画とかに もアイディアを
出していけたらと思います。
人と健康を大事にしていきたいです。
●S.Yさん W所属
きれいなものを見る!
いい音楽をきく!
●佐藤 友美さん ONWARD
・昨年よりももっと映画をたくさん見たい。
・新しい趣味を増やしたい。
●千代田さん
所属BRを国内だけでなく、ヨーロッパでの展開をする。
世界で知られるBRにする。
●竹下 裕介氏 株式会社アイリス
来年はドレス中心になり、ボタンが使われる事が少なくなるの で、販売促進活
動が重要になってくるだろう。
企画のバリエーションを増やして売上げを確保して行きたい。
●島田 彩子さん 女子美術大学
発散する時期にしたいです。
2007年は知識を吸収して考える時期だったので、
それを形にし具現化する1年へ。
自分なりの服の可能性、自分の可能性を見い出していきたい。
☆ティーチ・イン報告☆
■織田 晃氏 ファッションジャーナリスト
■テーマ:「なぜ強い!パリ発トレンド徹底検証。
東京ファッションのこれから」
●なぜパリは強いのか
◆ファッションの歴史
1970年代、日本人デザイナーのパリコレクションは、高田賢三の「ジャングル・ジャ
ップ」から始まります。パリコレ40年。東京コレクションも、スタートから20年の歳
月が経ちました。たった20年の違いは大差ありません。パリコレの創始者が賢三だと
すれば、デザイナーズコレクションの歴史にもそれほどの差はありません。70年代後
半から80年代初頭にかけて、ファッションはパリではなく、ミラノやニューヨークへ
移った、と言われたこともありました。かつて東京でショーを行う海外ブランドは、
現在よりも多かった。7つもの海外ブランドのライセンスを持っていたアパレルメー
カーもありました。当時、東京で行われたショーは80を超えていまし た。その1
割強を海外ブランドが占めていたのです。海外発信力は今よりも格段に強かったと思
います。
1980年代はじめ、コム・デ・ギャルソンがパリコレクションに参加しようとしてい
た時です。ミラノコレクションも今より遥かにパワフルでした。当時のミラノコレク
ションには東京同様に多くの海外ブランドが参加していました。
しかし、今のミラノコレクションの99%がミラノブランドで占められています。ニ
ューヨークコレクションも、90%以上がニューヨークブランドです。東京コレクショ
ンも、今では海外ブランドはたった一つ。ロンドンも同じです。
パリは違います。パリコレクション人気ブランドトップ20のうち15ブランドほどが
海外ブランド。パリコレでフランス人は今や少数派なのです。クリスチャン・ディオー
ルを手掛けるジョン・ガリアーノのように、外国人デザイナーがパリのブランドのデ
ザイナーになる。或いはコレクションの時だけパリに移る。そのようなデザイナー
が7割を占めているのです。コレクションを主宰するサンディカのグランバッハさん
は「パリコレクションと呼ぶのは外国の人だけ。私たちはパリコレをインターナショ
ナル・レディスウエア・コレクションと言います」と話しています。パリコレは、他
の国のコレクションとは違うのです。要するに、他国のコレクションは「国体」、パ
リコレは「オリンピック」。
かつては川久保玲も山本耀司もパリと東京の両方でコレクションを見せていました。
しかし今は、パリコレに出たブランドは、東京でショーをしなくなりました。
今シーズン、パリコレに登録したジャーナリスト1427人。参加国は43カ国です。ミ
ラノはパリの半分の約700人。ロンドンコレクションはそのまた半分くらい。東京コ
レクションは、100人ほど。なぜここまで差がついてしまったのか。かつて東京は、
パリコレと変わらない数のデザイナーがショーをしていました。なぜそうなったのか。
そこにはいろんな理由があります。
◆行政の対応(パリはファッション、日本は衣料)
戦後の日本が守ろうとしたのは繊維産地です。減反を強いて農業を守ろうとしたよ
うに行政は棄機を含むあれこれの対策を通じて繊維産地を守ろうとしたのです。戦後、
パリが守ろうとしたのはオートクチュールでした。1945年には150人のクチュリエが
いました。この先ファッションは産業化され、外国からも大量生産品が流れ込むと予
想し、競争力のないクチュリエとその伝統技術を守ろうとしたのです。税金免除、生
地手当てまでしてクチュリエを守ったのです。この時クチュリエを立ち上げた人も大
勢いたため、150ものメゾンができたのです。日本が繊維を守ろうとした時、パリは
オートクチュールの技術を守ろうとしたのです。スタート地点から違ったのです。
パリのファッション学校には多くの外国人が学んでいます。CFD (東京ファッショ
ンデザイナー協議会)に入りたいという若いデザイナーはたくさんいます。しかし、
彼等の多くも最終目的地はパリで す。
現在、国は3年間で15億円という税金を東京コレクションをはじめとするファッショ
ン振興に当てています。それがどういう成果を産んでいるのか、大いに議論する必要
がありそうです。これからは出て行く日本人デザイナーへの支援を考える必要もあり
そうです。スペイン、ベルギー、ポーランド、オランダ、ブルガリアなどの国が自国
のファッション振興策として取り組んだのは、海外から呼び込むことよりも出て行く
人への支援です。現地の日本大使館を開放して「ジャパンウィーク」を行うとか現地
での広報活動を支援することなどもできるでしょう。
◆ラグジュアリーブランドの国際戦略
東京のファッションストリートは、海外ラグジュアリーブランドに席巻されてしまっ
ています。銀座中央通りのファッションショップの55%が海外ブランドショップで
す。表参道は海外ブランドが76%を占めています。パリのファッションストリート、
アヴェニュ ー・モンテーニュは7割がパリブランドのショップです。
◆ファッションインフラ
140年前、1867年のグランパレを写した写真があります。今の風景と全く変わって
いない。建物も空も道も今のままです。幕末の写真史という本に、同じ1867年の日本
の宿場町を写した写真を見つけました。山、道、建物、道行く人の姿、全てが全く違
う。日本は、美しいものを壊しながら発展してきた。パリは美しいものを守ることで
発展してきた。日本のシャンゼリゼと言われる表参道には3基の陸橋があります。パ
リのシャンゼリゼに、たくさんの陸橋が架かっていたら・・・シャンゼリゼに年
間1000万人もの観光客が押し寄せることは無かったでしょう。パリと東京。ファッショ
ンインフラの圧倒的な違いを感じざるを得ません。東京を面白がってくれる外国人は
たくさんいますが、美しいと思ってくれる外国人は極めて少ない。
◆ファッションとその情報の一元化(トレンド発信力)
情報の面でもパリの優位が際立つようになっています。シーズントレンドとよばれ
る流行のほとんどがパリコレクションで生まれるようになっています。一元的にトレ
ンドがパリに集中しているのです。特に、一部のラグジュアリーブランドに発進力が
集中しています。ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブス、ニナリッチのオリヴィエ・
ティスケンスにしかり、資金力のある老舗ブランドが若いデザイナーを起用して、元
気を取り戻しトレンドの強力な発信源になっているのです。それに対しミラノのトレ
ンドセッターは、精々プラダとグッチぐらいです。かつてはミラノにも、見逃せない
ブランドはたくさんありました。しかしその多くが、かつての力を失い、発表の場を
パリに移すブランドも出ています。
世界のファッションセンターは一つしかいらないのです。「ミラノスタイル」、
「パリスタイル」に替わって「インターナショナルスタイル」、「ワールドスタイル」
が何か?に関心が移ってしまったのです。パリの強さはマーケットが選択したものだっ
たのです。
●ファッションがアートになりました
07−08年の秋冬は、布で形を作ることが意識されていましたが、08年春はその作ら
れた形が崩され、布が全面に出ています。その布に描き出されたのが手描きのダイナ
ミック柄。色や柄がデザインの主役になりました。しなやかに軽くなった春夏コレク
ションは、強さや暗さ、時にはダークで妖し気な匂いも漂わせています。高橋盾や皆
川明、山本里美などの日本のブランドも、すばらしいコレクションを披露しました。
プラダは前面に妖し気な女性のプリント柄をあしらっていました。主役は形ではなく、
生地です。グッチは、手描き風グラフィック柄。他にも、明るくダイナミックな絵柄
を見せたのがミュウミュウ、マラス、マルニも柄を全面に出しています。柄は、ギン
ガムとボーダーがケンゾーとグッチで登場しました。 色×色。秋のグレーに代わっ
て鮮やかな色がどっと登場していま す。ドリス・ヴァン・ノッテンはカラーオンカ
ラー。マルチカラーで、色の上に色を乗せています。黒やグレーが主役だったサンロー
ランも、今シーズンはプラスティックを貼付けたマルチカラードレスが登場。クリス
チャン・ラクロワも色に戻りました。布が主役になる中、ギャザー、フリル、プリー
ツ、ドレープといった布のデザインが目につきます。ジュンヤ・ワタナベ・コム・デ・
ギャルソンはシャーリングで作った服でした。
パリでは今、改めて日本ブームです。ディオールの芸者ドレスに続いて、プラダは
お相撲さんをコレクション舞台に登場させまし た。日本アニメはファッションの世
界でも幅を利かせています。ヴィトン傘下の人気デパート、ボンマルシェは日本展を
開催中。デザイナーコレクションとは一味違う東京ファッションを紹介しています。
そこで面白いものを見つけました。お菓子です。袋に書かれていたのは「浅草菓子」。
なんだろうと思ったら普通のお餅です。 「をかし」なんて怪しげなひらがなで書か
れた袋もあります。これ全部堂々の中国製。ここでは日本と中国にそれほどの違いは
ないみたいです。ラッシュアワーの電車に押し込まれるサラリーマンや立ち並ぶ新宿
の高層ビルに60年代と思われる新橋の雑居ビル群をコラボレイトした巨大写真もあり
ました。「東京って本当にマニフィック(神秘的)なんですね」とは、展覧会に一緒
に行った仏人女性 (56)の話し。東京とパリ、やっぱりとっても遠いんです
ね。
☆本の紹介☆
■「Distance」
世界的クリエイターたちが[地球?モード]の世紀を刺激する
「Distance」
制作:有限会社水谷事務所
アートディレクション:水谷孝次
編集:吉田広二
スーパーバイザー:村上煕
(株式会社ヒロココシノデザインオフィス)
特別協賛:株式会社ヒロココシノデザインオフィス
仕様:225×276? 174ページ/ハードカバー
定価:5000円(税込)
発行:HKアーツ・アンド・ブックス
発売:株式会社INFASパブリケーションズ
〒106-0031東京都西麻布3-24-20 電話:03-5786-0725
■「人物研究」 第二十号
ジャパンファッションのあけぼの 4
若者ルックを創った男 石津 謙介
著 松本 卓
発行:平成19年12月15日
頒価:1000円
発行人:近代人物研究会
事務局:〒311-2223
鹿嶋市林314 久保方
林 栄子
電話:0299-69-0337
☆ファッションコラム☆
『空しいお洒落 2』
「ファッションは、洋服です。バッグでもなければ、財布でもないんです。」先日、
ある講習会で某ラグジュアリ−ブランドのCEOの方がおっしゃった言葉です。思わず、
大きく頷いてしまいまし た。バッグが売れ筋の大半を占めているであろうブランド
の代表者の発言ですので、皮肉にも聞こえます。
久しぶりに会った友人が、目を輝かせて、新しく購入したバッグを私に自慢したこ
とがありました。何気なく、「素敵だね。デザイナーの名前は知ってる?」と聞いた
ところ、(何言ってんの?あん た)と言わんばかりに一瞬で冷めた表情に変わりま
した。
確かに、ファッションの仕事に携わっているからといって、知った気でそんな質問
をした私も少し意地悪だったかもしれません。しかし、彼女の反応を見た瞬間、私自
身の羞恥心がかき乱されるような気分になりました。素晴らしいデザインのお洋服に
は目を向け ず、手頃で何となくトレンドを感じさせるもので済ませる。なの に、
「可愛い」の一言だけで、何十万円もするバッグを買ってしまえるとは、何とも御目
出度い話です。
モノの何処に惚れ込むかは人それぞれですが、そのモノが○○というブランドだか
ら買う。というのは、あまりにも幼稚過ぎる考えではないでしょうか。でも実際にそ
のような消費の仕方をしている人は多くいるはず。むしろ、彼女達によってビジネス
が救われていると言ってもいいかもしれません。
値段に関係なく、等身大の自分を理解した上でモノを選ぶ。こんな簡単なはずのこ
とが、何でも手に入る時代にはとても困難なことになってしまったとのだ思います。
人に良く見られようとしてしたことは、実際には恥ずかしい行為になってはいないだ
ろうか。なんて自問自答もたまには必要なのかもしれません。”品格”のある女性で
埋め尽くされる時代はまだまだ先なのでしょうか。
吉川 誠子
☆ティーチ・インスケジュール☆
■2008年1月12日(土)14:00〜
●高山 れい子さん 財団法人店舗システム協会 専務理事
テーマ:「2007年の流通業(小売業)の総括と2008年の展望」
<2007の小売業総括>
・百貨店大連合の始まり
・M&Aの動向
<2008年の展望>
2008年の小売業を中心とした潮流
・人口減少がもたらす産業構造の変化
・ITソリューションの流れ
ケータイサイトの台頭、アンドロイドのゆくえ
※配布資料等準備がありますので、参加ご希望の方は
必ず電話、FAXメールにてお申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
<お詫び>
前号の会報メールにて、「12/15号」を誤って、
「10/15号」と表記してしまいました。
御迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。
☆お知らせ☆
■冬期休暇
2007年12月28日(金)〜2008年1月6日(日)迄、
お休みとさせていただきます。
新年は1月7日(月)より通常通り営業いたします。
******************************************
ファッション情報・企画室
株式会社コルクルーム
〒108-0074
東京都港区高輪4-18-20コトー高輪201
TEL&FAX 03-6912-5822
E-mail corkroom@pop12.odn.ne.jp
URL http://www2.odn.ne.jp/corkroom
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