

防犯と都市(古田マリ)
古田マリ(Furuta Mari)/建築家
犯罪をデザインで防ぐという環境防犯設計の調査研究中。
犯罪者は他人に見られるのを嫌うが、こういった心理をうまく利用して
犯罪が起こる確率を低くするのが防犯設計の基本的な考え方。
領域は建物から都市計画まで広い範囲に及ぶ。
犯罪をデザインで防ぐという環境防犯設計の調査研究中。
犯罪者は他人に見られるのを嫌うが、こういった心理をうまく利用して
犯罪が起こる確率を低くするのが防犯設計の基本的な考え方。
領域は建物から都市計画まで広い範囲に及ぶ。
泥棒に狙われやすい立地とは
2008年1月17日
空き巣にあった家の例です。
敷地は2面、道路に接しています。
実は今回のような接道タイプは都市防犯センターの資料でも
空き巣に狙われやすい立地であると指摘されています。
詳細を見てみます。
南側の広い道路に面して家の正面はあります。
(図に入れ忘れましたが、画像の上が南になります)。
南側道路の先の左手にバス停があり、さらに100メートルほど左に進めば、
私鉄の駅に向かう道路に出ることが出来ます。
ここを右手に曲がればJRの駅にも出ることができます。
被害にあった家の右手には細い路地があり、右手の駅の方から来る細い道路からみると、下り坂になっています。
ちなみに、この辺りは丘陵地のため、図にある4つの道路は全て坂です。

上の写真でみえると、玄関は左手の細い路地側にあります。
下り坂に沿って玄関があるので、心理的に立ち寄りたくなる気持ちになるというのもあります。
侵入口は玄関の先の窓からです。図では赤い三角印をつけました。
↓玄関に向かう坂道です。
↓玄関です。
↓下り坂の下から被害にあった場所を撮ってみました。
植え込みがあって、侵入されたガラス窓の部分が道路からよく見えません。
この御宅は昼間留守のところを狙われました。
室内犬を飼っていたそうですが、隣家では犬が吼える声は聞こえませんでした。
今回の問題点は
1)植え込みがあって、侵入場所が周囲から見えにくい。
2)玄関から南側へ回り込んで簡単に通り抜けできるため、泥棒に逃げ道が確保されている。
3)少し頑張って歩けば、3つの駅に行くことが出来る。逃げ道の選択肢が多いといえる。
以上、3点です。
特に、植え込みで窓が道路から見えなくなっている点は改善するべきでしょう。
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