

東京慕情ー水の旅(鶴田昭二)
鶴田昭二(Tsuruta Shoji)/編集者
東京が水都であったことが忘れられて久しい。しかしほんの数十年前には、筆者が育った新宿区でも、神田川、外堀と水辺は身近であった。都心の銀座でさえ運河に囲まれていて、橋の下には街灯が水にゆれていた。映画「君の名は」の数寄屋橋の逢瀬は、ロバート・テイラーの「哀愁」に登場するロンドンのテムズ川にも匹敵する名場面であり、東京の水辺は、絵画に音楽に映画に数々の名作誕生をうながした。水を忘れた都市は滅びるといわれる。都市空間の水辺の魅力を取り戻し、ふたたび水環境がゆたかになることを願って、TOKYOの国際的な「水辺力」に迫っていく。
東京が水都であったことが忘れられて久しい。しかしほんの数十年前には、筆者が育った新宿区でも、神田川、外堀と水辺は身近であった。都心の銀座でさえ運河に囲まれていて、橋の下には街灯が水にゆれていた。映画「君の名は」の数寄屋橋の逢瀬は、ロバート・テイラーの「哀愁」に登場するロンドンのテムズ川にも匹敵する名場面であり、東京の水辺は、絵画に音楽に映画に数々の名作誕生をうながした。水を忘れた都市は滅びるといわれる。都市空間の水辺の魅力を取り戻し、ふたたび水環境がゆたかになることを願って、TOKYOの国際的な「水辺力」に迫っていく。
鶴田昭二 プロフィール
2006年10月10日
■プロフィール
東京新宿区出身。大学卒業後出版社に入社。月刊総合誌、漫画週刊誌、美術図書、事典編集などをへて現在フリーランスの出版プロデューサー。大型自然図譜の出版では、フランクフルトの国際ブックフェアーで「世界で一番美しい本」を受賞。自然図譜や東京のアーカイブにも関心が深い。
水辺についてはライフワークとしてすでに30年かかわっている。とくに都市河川の魅力を発掘するため、首都圏の水辺環境を歩いて観察している。都心の水辺としては、外堀、神田川、日本橋川、隅田川、亀島川、築地川、首都圏の川は、目黒川、石神井川、荒川、多摩川、江戸川、玉川上水など多くの川を踏破。また利根川、信濃川、広瀬川など地方都市の川も歩いてきた。日本ペンクラブ会員。環境ジャーナリストの会会員。
